技術詳細
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当社の技術について
農業
当社の土壌改良技術(バイオスティミュラント)
土壌中の有効微生物を増殖させ、活性化することができれば劣化した土壌は回復します。しかしながら微生物の種類や働きは大部分が未だ解明されていない未知の世界です。またそれぞれの土壌にはその土壌に適した菌が生息しており、たとえ実験室で有効な働きが認められた微生物を土壌に投入したとしても、既にその土壌に適応して生息している菌との生存競争が始まり、ほとんどの場合外部から投入された菌が負けてしまいます。当社は特定の微生物を利用するのではなく、その土壌にもともと生息している有効菌を選択的に増殖させることを目指しています。そのために必要になるのが有効菌のエサと住処ですが、それらの増殖に有効な成分となるのが腐植物質です。当社は独自の技術にて、高品質な腐植物質(腐植酸・フルボ酸)に加えた有機物を発酵処理します。そして抽出した有効菌を増殖させる成分を腐植物質に混合して土壌に使用します。その結果、劣化した土壌中で有効菌が増殖し、また土壌は団粒化し、作物の根が育ちやすい状態に短期間で変化します。
畜産
家畜糞尿を短期間で肥料化処理
家畜糞尿の投棄は地下水を汚染し、またその悪臭は周辺の苦情の対象となります。これまでは未処理のまま空き地などに投棄していた海外の国々も、次々と処理を義務付ける法律を施行し対策を開始しています。処理の方法の中には焼却やメタン発酵発電などもありますが、処理方法の中で最も低コストでリサイクル効果の高い処理方法が肥料化です。しかし肥料化処理の場合は発酵処理に2~3ヶ月の期間が必要となりそのための大型施設と用地が必要になります。当社は独自の酵素を使用し発酵処理期間を半分から3分の1に短縮することを可能にしました。その結果、糞尿の処理施設と用地も半分から3分の1に縮小することが可能になります。
家畜の病気の抑制と成長促進(プロバイオティクス)
当社は家畜の腸内環境を改善する酵素を飼料に添加することで、鶏のサルモネラ菌をはじめ、多くの家畜の病原菌を抑制する技術を持っています。また同時に成長を促進させ生産性を向上します。※この技術は魚の養殖にも利用できます。
環境
排水を出さない排水処理?(※発想の転換)
一部の先進国を除く海外のほとんどの国にとって、ゴミ処理・排水処理問題の解決は、今後の国家的事業と位置づけられています。ゴミ処理・排水処理の施設は、一般的に大型の集中処理施設が中心となっていますが、施設の建設には大きな投資が必要になります。しかし当社の技術を使用すれば低コストでより効果的な処理が可能になります。当社は技術的に処理が難しいといわれる「高濃度有機排水」を、藁や木くずなどの乾燥副資材と混合し、外部に排水を出すことなく、すべて堆肥化処理をすることが可能です。この堆肥は農地に還元し、土壌を改良することが可能になります。また導入・運用コストに関しましても、排水処理場での処理を行う場合は、建設のために巨額の工事費や設備を動かす電気代などが大きな負担となります。当社の方式では、大型の機械(1日最大約50トンの高濃度有機排水を処理)を使用し、周辺の河川に排水を流すことなくすべてを堆肥にすることが可能なため、導入コストとなる工事費と運用コストである電気代が格段に低下します。これから排水問題に取り組まなくてはならない国にとっては最も難題である費用の問題が当社の技術によって解決されます。